『敏感肌』とは? 症状&原因、スキンケア方法について解説!
ちょっとした刺激で肌がヒリヒリしたり、赤くなったり。肌が刺激に弱くて、悩んでいませんか? また、もしかして「敏感肌だけど、どうすれば良いのか分からない」と、放置していませんか?
その「敏感肌」、改善できますよ!
「敏感肌」に関する知識を身につけて、普段のスキンケアに役立ててみませんか?
敏感肌とは?
明確な定義はありませんが、『敏感肌』とは、肌が刺激に対して敏感になっている状態のことを言います。顔に対して使われることが多い言葉ですが、顔に限らず、首や手足、背中など、全身におよぶことも。
例えば、こんな症状に、心当たりはありませんか?
- 髪や服が触れると、肌がチクチクしてかゆくなる
- 化粧品がしみて赤くなったり、ヒリヒリする
- 肌トラブル(ニキビ、湿疹、かゆみなど)が起きやすい
- 季節の変わり目や環境の変化、ストレスの影響が肌に出やすい
- 使っていた化粧品が、急に合わなくなる
当てはまる症状があった方は『敏感肌』と言って良いでしょう。
また『敏感肌』は2つのタイプに分けられます。
①生まれつき『敏感肌』の人
②間違ったスキンケアにより『敏感肌』になってしまった人
『敏感肌』は先天的だけではなく、後天的にもなる場合があるんです。
では『敏感肌』にならないためには、または、なってしまった時には、どうすれば良いのでしょうか?
そもそも、敏感肌の原因ってなに?
敏感肌の主な原因は、肌のバリア機能の低下です。
肌のバリア機能には、外部からの刺激・異物から肌を守ったり、肌の内側の水分を逃がさないようにしたりする役割があります。
誰もが生まれつき持っている機能ですが、その働きは様々な要因により、低下する場合があります。肌のバリア機能低下につながる要因として、代表的なものは以下のとおりです。
- ストレス
- 肌の乾燥
- 環境の変化(季節の変わり目)
- 間違ったスキンケア
- 加齢
- 乱れた生活習慣
また、中には生まれつき肌が薄く、外部からの刺激に敏感な人もいます。
肌のバリア機能が低下することで、普段使っている化粧水がしみるようになったり、ちょっとした刺激に敏感になります。肌のバリア機能低下が、様々な肌トラブルを引き起こすのです。
では、肌のバリア機能を維持するためには、どうすれば良いのでしょうか?
敏感肌を予防!どんなスキンケアが効果的?
敏感肌を予防するために効果的なスキンケアについて、ポイントを挙げて紹介します。
【対策 ① とにかく保湿】
乾燥は、肌のバリア機能低下を引き起こす、原因の1つです。
保湿をすることで、肌の水分量をUPさせ、外部の刺激から肌を保護しましょう。
▼ POINT ▼
保湿には、セラミド配合の化粧品がオススメ!
セラミドは、私たちの肌に元々存在する成分です。バリア機能と水分保持機能を担ってくれる成分なので、肌にうるおいを与えて機能を維持してくれます。
また、スキンケアの最後には乳液・クリームを使って、肌から水分を逃さないように蓋をしましょう。
【対策 ② 肌への刺激を減らす】
肌にとって、刺激は大敵です。
洗顔やスキンケアの時、肌を擦っていませんか? 頻繁なスクラブや、強めのマッサージはしていませんか? 毛穴が気になるからと、ついつい触っていませんか?
肌への刺激は厳禁です。
▼ POINT ▼
肌への過度な刺激は、ニキビや炎症などの肌トラブルを引き起こし、肌のバリア機能を低下させてしまいます。肌が気になるあまり、スキンケアをしっかりやろうと思うあまり、ついつい触りすぎてしまうことが、あるかもしれません。しかし、グッとこらえてください。
洗顔の時も、スキンケアの時も、普段の生活でも。できる限り肌への刺激を減らすように、心がけていきましょう。
【対策 ③ 紫外線から肌を保護】
紫外線によって、肌はダメージを受けてしまいます。
被害線はシミ・シワだけでなく、炎症や乾燥の原因にもなり、それが肌のバリア機能低下につながります。紫外線から肌を守る、それが大切です。
▼ POINT ▼
紫外線は一年中降り注いでいるので、季節問わず対策が必要。
「日傘を差す」「長袖を着る」「日焼け止めを塗る」など、紫外線を浴びないための工夫をするよう心がけましょう。
続けて、敏感肌になってしまった場合のスキンケアについて、紹介していきます。
敏感肌になった時、スキンケアはどうしたらいい?
敏感肌になった時、肌のバリア機能は弱っている状態です。
まずは、肌のバリア機能を回復させることを、意識しましょう。
そのために大切なのは、保湿&鎮静。
肌が弱っているからと、普段やらないスペシャルケアをやって元気にしたいと思うかもしれませんが、それは逆効果。敏感肌になっている時は、シンプルケアがベストです。
洗顔は、たっぷりの泡で優しくなでるように。
クレンジングは肌に負担がかかりやすいので、優しく手短に。擦ったり、マッサージをするのはNGです。また、肌が敏感な時だけ、刺激が少ないミルクタイプのクレンジングに変えるのも良いでしょう。
普段のスキンケアでは、複数の基礎化粧品を使っている方も多いでしょうが、肌が敏感な時は、シンプルケアに切替えましょう。私のオススメは、化粧水+ワセリンです。
ワセリンは赤ちゃんにも使えるほど安全で、アレルギーの心配もほとんどありません。
ただ、ワセリン自体に保湿成分は配合されていないので、化粧水で水分を補給した後、ワセリンで肌に蓋をします。ワセリンはつけすぎるとテカってしまうので、肌の様子を見つつ、少量から始めてくださいね。
まとめ
✔敏感肌の主な原因は、肌のバリア機能低下
✔敏感肌予防には、保湿&刺激を与えない&紫外線対策
✔敏感肌になった時に大切なのは、保湿&鎮静
毎日のスキンケアのやり方次第で、敏感肌は予防できます。
肌とは一生の付き合いですから、少しでも肌トラブルに頭を悩ませることなく、過ごしていきたいですよね。
まずは今日から、保湿&刺激に気をつけながら、スキンケアをしてみてください。
続ける事で、肌は答えてくれますよ!
【肌質チェック!】あなたの肌は、乾燥肌? 脂質肌? 自分の肌質、知っていますか?
突然ですが、あなたは自分の肌質について、どのぐらい知っていますか?
乾燥肌? 脂質肌? それとも、他の肌質?
肌トラブルのない、綺麗な〈肌〉を手に入れるためには、自分の〈肌〉に合ったスキンケアを続けることが大切。肌質によって〈肌〉の特徴や、最適なスキンケアは変わってきます。
「どんなスキンケアをすれば良いのか分からない」
「どんな化粧品が合うのか分からない」
そんなお悩みを抱えている方は、これから紹介する【肌質チェック】を、ぜひ試してみてください。自分の肌質を知ることは、綺麗な〈肌〉を手に入れるためには、必要な第一歩ですよ!
肌質の種類
肌質チェックの前に、まずは、どんな肌質があるのかを知りましょう。
一般的に、肌質は大きく4種類に分けられると言われています。
【普通肌】
皮脂&水分量が適度で、理想的な肌質。
肌悩みが少ない肌質ですが、一方で、変化も起こりやすいです。
この普通肌を維持し続けるのが、綺麗な肌を手に入れることにつながります。
現在、肌トラブルで悩んでいる人は、この普通肌を目標にしましょう。
【乾燥肌】
皮脂&水分量が少なく、乾燥しがちな肌質。
▼特徴はこちら▼
・カサつきあり
・メイクのりが悪い
・洗顔後つっぱる
肌のバリア機能が低下しているので、刺激に弱くなっています。ちょっとした摩擦が肌トラブルにつながるので、とにかく保湿が大切です。
【脂質肌】
皮脂量&水分量が多く、顔全体のテカリが目立つ肌質。
▼特徴はこちら▼
・テカりやすい
・ニキビができやすい
・毛穴が開きやすい
ホルモンバランスの乱れや、食生活の偏りなどで、脂性肌を助長させることもあります。糖質や脂質、アルコールのとりすぎに注意して、規則正しい生活をこころがけましょう。
【混合肌】
肌の場所によって、乾燥していたり、テカっていたり、肌の状態が異なる肌質。
▼特徴はこちら▼
・乾燥している場所と、テカっている場所がある
・肌の乾燥や、ホルモンバランスの乱れが、原因として考えられている
・30代以降から、混合肌になる人も多い
日本人に一番多い肌質と言われています。乾燥している場所と、テカっている場所があるので、肌の状態に合わせてスキンケアを変えるのがオススメです。
自分の肌質を知るメリット
肌質は、人によって違います。
そして、肌質によって肌の特徴や、起きやすいトラブルも変わってきます。例えば、乾燥肌の人と脂質肌の人では、オススメの化粧品が変わってきます。肌の悩みも違うのですから、使うべき化粧品が違うのも、当たり前だと思いませんか?
また、この記事を読んでいる人の中には
「チェックしなくても、自分の肌質は分かる」
という人がいるかもしれません。
しかし、自分の認識している肌質と、実際の肌質との間に差がある場合もあります。そして、間違った肌質認識のままスキンケアを続ければ、肌悩みが増えたり、肌トラブルにつながる恐れがあります。
例えば、間違いやすいのが脂質肌。
私も以前そうだったのですが「鼻や額がテカっているから、脂質肌」と思い、それ用のスキンケアをしていたのですが、なんとなく肌の調子が安定せず…。そこで肌質チェックをしたところ、実際の肌質が混合肌だった事が分かったのです。つまり、ずっと自分の肌質を勘違いして、合わないスキンケアをしていたんですね。肌の調子が安定しないわけです。
混合肌だと分かり、それに合ったスキンケアをするようになったところ、肌の状態は改善。肌の調子が安定するようになり、人からも「肌が綺麗ですね」と言われるように。
調べたところ、脂質肌は勘違いが起こりやすい肌質のよう。私みたいに、実際は混合肌という方や、実際は乾燥肌(インナードライ)※1という方も多いのです。
肌質チェックを行えば、正しい自分の肌質が分かります。
綺麗な肌を作るために必要な、肌質チェックの方法については、次をご覧ください。自宅で簡単、10分もあればできるチェック方法ですよ!
※1=皮脂量は多いが、肌内部の水分量が不足している状態。 外側はテカリ、内側は乾燥している。
簡単♪ 肌質チェック!
洗顔後、すぐに保湿をせず、5~10分ほど時間をおいてください。
夏場は10分、冬場は5分が目安です。
時間が経過したら、鏡で見たり、手で触れたりして、肌の状態を確認してください。皮脂量のチェックには、あぶらとり紙を使うと分かりやすいです。
つっぱり感がある+カサつきあり=【乾燥肌】
顔全体がべたついている+カサつきなし=【脂質肌】
べたついている箇所と、カサついている箇所がある=【混合肌】
(Tゾーンはベタつき、頬や目元はカサついている…等)
ベタつきなし+カサつきなし=【普通肌】
また、洗顔後に水分を拭き取った後、つっぱり感がどのぐらいの時間でなくなるかも、判断材料になります。
30分以内につっぱり感がなくなった=【普通肌】
20分程度でつっぱり感がなくなった=【脂質肌】
40分程度でつっぱり感がなくなった=【乾燥肌】
混合肌の場合は、顔の場所によって差を感じると思います。
2つのチェック法を合わせることで、より正確に、肌質を把握する事が可能ですよ。
まとめ
✔ 主な肌質は4種類(普通肌・乾燥肌・脂質肌・混合肌)
✔ 洗顔後、5~10分放置で、肌質診断ができる
✔ 自分の肌質を知ることで、やるべきスキンケアも分かる
綺麗な肌を手に入れるためには、お肌に合ったスキンケアをすることが大切です。そのためにはまず、自分の肌質を知っておく事が重要。今回は、その肌質が簡単に分かるチェック方法についてご紹介しました。自宅で簡単にできるチェック方法なので、ぜひ一度、試してみてください。
また、肌質は年齢や生活習慣によって変化する場合があります。定期的なチェックをして、自分の肌質を理解した上で、スキンケアをすることが大切です。
まずは、自分の肌質を理解すること。それから適切なスキンケア用品や、お肌のお手入れ方法を実践していきましょう。そうすれば、綺麗なお肌を手に入れる日も、近くなりますよ!
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初出掲載:2021年7月25日